食品安全マネジメントシステムの規格です。この規格には「緊急事態対応」「トレーサビリティシステム」「回収」「HACCP」等のシステムを包含していますが、昨今の食品偽装事件や食品への異物混入事件等により、エンドユーザーとステークホールダーからの「食への信頼」を揺るがしてしまうこととなり、認証の取得だけでは不十分なことが露呈してしまったようです。FSSCver4.1 SQFver.8の改訂によりフードディフェンス(食品防御)とフードフラウド(食品偽装)への対応が要求されています。

フードテロの要因には、

  1. 外部からの脅迫
  2. 愉快犯
  3. 会社への不平・不満

フードフラウドの要因には、

  1. 意図的な偽和
  2. 経済的な動機

が考えられます。しかし、このようなフードテロ行為については「狙われたら防ぐことが難しい」のが実状です。例えば、物理的な異物混入を防ぐひとつの方法として金属探知があります。

しかし、農薬をはじめとする薬物の類が混入されていた場合、当然のことながら検知することはできません。出荷前の最終検査で農薬等の混入有無を検査するのは現実的に大変難しいでしょう。

しかし、一度テロ攻撃を受けてしまうと、その会社のダメージには計り知れないものがあります。 完全な対策は存在しないのかもしれません。 当然のことながら、従業員及び関係者への食品安全教育は重要なことと思います。特にリスク教育や事故事例教育を行うことで食品安全のリスクについての意識を向上させることは不可欠です。ここで申し上げたいのは、日本の長い歴史と文化の根底にある『性善説』を見直す必要があるのではないかということです。

フードフラウド行為については、過去事例では、経営層自ら指揮して会社ぐるみの犯罪の場合が多いので、最終的には経営層のコミットメントが大事だと思われます。

JMT社では食品安全の規格であるISO22000GFSIの要求規格であるFSSCver.4.1 SQFver.8と情報セキュリティの規格であるISO27000を融合させた、より高度な食品安全規格のフードディフェンス(食品防御)とフードフラウド(食品偽装)対応コンサルティングを実施しております。「顧客からの信頼」と「食の安全に対する基盤作り」をより強固なものにしていくためにも、新たな取り組みを支援するプログラムを策定し、皆さまにご案内する次第でございます。

詳細につきましては、JMT社までお気軽にお問合せください。

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